「北海道や東日本へ旅行に行きたいけどお得に行く方法はないのかな」と考えている人に朗報です。
対象の路線でJR普通列車をお得に利用できる「北海道&東日本パス」が今年も発売されます。
利用期間は2024年12月10日〜2025年1月10日で、クリスマスや年末年始に旅行を検討している人も使えるお得なパスです。
今回は「北海道&東日本パス」の概要や使い方、パスを使ったモデルコースをご紹介します。
北海道はカニやホタテといった冬の味覚が、東北は各地に温泉があるなど魅力がたくさん!冬の旅行におすすめの地域です。
「北海道&東日本パス」の概要丨連続7日間乗り放題のお得なきっぷ
「北海道&東日本パス」は、北海道・東日本エリアのJR普通列車が7日間連続で乗り放題となるお得なきっぷです。
利用期間は2024年12月10日〜2025年1月10日で、期間内の連続した7日間が有効期間となります。
対象路線は7路線もありますので、北海道・東日本の広範囲で利用可能です。
概要を詳しくチェックしていきましょう。
販売期間は2024年11月26日〜2025年1月4日!予定が確定してる人は事前に購入しておくと便利!
①北海道・東日本のJR普通列車が7日間連続で乗り放題
「北海道&東日本パス」は、北海道、東日本エリアのJR普通列車が7日間連続で乗り放題になります。
- JR北海道線
- JR東日本線
- 青い森鉄道線
- いわて銀河鉄道線
- 北越急行の普通
- 快速列車
- JR東日本のBRT(バス高速輸送システム)
対象エリアがJR北海道・JR東日本の普通列車となるため、青春18きっぷとは異なります。
その分お得な値段で楽しむことができ、対象エリアで7日間以上の長期の旅行を考えている人にはぴったりです。
冬休みや年末年始の旅行を考えている人におすすめ!
②販売期間は2024年11月26日〜2025年1月4日!対象エリア内の駅や旅行会社で購入可能
「北海道&東日本パス」の販売期間が決定しています。
JR北海道やJR東日本の主な駅の指定席券売機・みどりの窓口、一部の旅行会社で購入可能です。
「北海道&東日本パス」の販売期間と利用期間は異なるので、予定を立ててから日程を確認して購入しましょう。
販売期間と利用期間が重なっている場合は、出発当日の購入もOK!
③利用期間は12月10日〜2025年1月10日のうち、連続する7日間
「北海道&東日本パス」の利用期間は以下のとおりです。
利用期間のうち、連続する7日間での利用が可能です。
たとえば、12月10日から旅行を始めた場合、12月16日までの連続7日間が利用期間となります。
この期間を超えてさらに「北海道&東日本パス」を利用したい場合や、利用可能期間のうち、日数を空けて利用したい場合には新しく「北海道&東日本パス」を購入する必要があります。
- 12月10日〜12月16日の連続する7日間
- 12月10日〜12月13日、12月25日〜12月27日の合計7日間
7日間電車を利用して遠方へ旅をするのも良し、対象エリア内に拠点を決めて7日間連続で日帰り旅行をするのも良し!
「北海道&東日本パス」の利用期間は、販売期間とは異なります。
年明けなど利用日当日にチケットを購入しようとすると、販売期間が終了している可能性もありますので、ご注意ください。
④販売金額は大人11,330円と青春18きっぷよりもお得
「北海道&東日本パス」の販売金額は大人11,330円、子ども5,660円です。
子ども料金の設定があって家族での旅行にもおすすめだよ!
青春18きっぷは、3日利用で10,000円、5日利用で12,050円で、「北海道&東日本パス」の方がお得です。
以下で青春18きっぷと異なる点をまとめました。
項目 | 北海道&東日本パス | 青春18きっぷ |
---|---|---|
料金 | 大人 11,330円子ども 5,660円 | 3日利用10,000円5日利用12,050円 |
利用期間 | 2024年12月10日〜2025年1月10日のうち連続した7日間 | 2024年12月10日〜2025年1月10日のうち連続した3日・5日間 |
利用可能エリア | JR北海道JR東日本 青い森鉄道IGRいわて銀河鉄道北越急行 | 全国のJR普通列車 |
複数人での利用 | 不可 | 不可 |
自動改札機 | 可 | 可 |
「北海道&東日本パス」は対象エリアに旅行予定で、7日間など長めの滞在を予定している人、また少しでもお得に利用したい人におすすめです。
子ども料金の設定もあるので、お子様連れの家族旅行にも向いています。
一方「青春18きっぷ」は連続した3・5日と日数の選択が可能で、全国が対象です。
「北海道&東日本パス」以外のエリアを含めて長距離移動をしたい人や、短めの旅行を検討している場合に利用すると良いでしょう。
⑤対象路線は7路線も 特急列車も一部利用可能
北海道・東日本パスはエリアが限定されているものの、対象路線は7路線もあります。
- JR北海道線
- JR東日本線
- 青い森鉄道線
- いわて銀河鉄道線
- 北越急行の普通
- 快速列車
- JR東日本のBRT(バス高速輸送システム)
鉄道は、普通車自由席が乗り降り自由で利用できます。
ただし、このパスではJRバスは利用できないためご注意ください。
7日間連続乗り放題なので、1日あたり1,620円以上乗ると元が取れるよ!
また対象エリア内の急行列車は、必要な料金分(急行券など)を別に購入することで利用できます。
さらに新幹線を含む特急列車も一部利用可能です。
路線 | 区間 | 利用可能な設備 |
---|---|---|
奥羽本線 | 青森〜新青森間(※) | 普通車自由席 |
石勝線 | 新得〜新夕張間 | 普通車指定席の空席 |
室蘭本線 | 東室蘭〜室蘭間 | 普通車指定席の空席 |
該当区間の発着の場合に限り、特例として全車指定席の普通・快速列車の普通車の空いている席が利用できます。
同一列車で上記の区間にまたがって利用する場合には、当該特急列車の全乗車区間の乗車券・特急券が必要になります。
路線 | 区間 | 利用可能な設備 |
---|---|---|
北海道新幹線 | 新函館北斗~新青森間内相互発着 | 立席=空いている席 |
北海道新幹線の上記区間では、特定特急券を購入することで、普通車の立席が利用可能です。
「北海道&東日本パス」の注意点丨特急列車の利用や日付がまたがる場合は要チェック
「北海道&東日本パス」を利用する際には注意点もあります。
いざ使おうとしたときに困らないように事前に確認しておきましょう。
①特急列車(新幹線を含む)を利用したい場合条件あり
「北海道&東日本パス」では特例として、一部の特急列車と特定特急券の購入で、一部区間の北海道新幹線を利用可能です。
ただし利用できるのは特定の区間で、利用条件もあるので注意が必要です。
特急列車の利用可能区間や、利用条件については「⑤対象路線は7路線も 特急列車も一部利用可能」で詳しく説明しています。
②有効期限最終日は最終列車まで利用可能
「北海道&東日本パス」の利用期限は、利用可能な期間のうち連続した7日間です。
利用中、最終日となる7日目には最終列車まで利用できます。
- 12月17日の0時10分に目的地に到着する最終列車に乗る
ただし終夜運転を行う路線では、通常ダイヤにおける最終列車までが利用可能です。
最終日の夜まで利用を考えているときは、あらかじめ時刻表をチェックするのを忘れずに!
「北海道&東日本パス」の使い方とモデルコースを紹介
「北海道&東日本パス」を利用するために、使い方や旅行のスケジュールに迷うこともあるでしょう。
ここでは「北海道&東日本パス」の使い方とモデルコースを紹介します。
旅行は決定したけど、パスをどのように使うか迷っている人もチェックしてね
①「北海道&東日本パス」の使い方
- 販売期間中に「北海道&東日本パス」を購入する
- 通常のきっぷと同じ要に自動改札を通って電車に乗る
「北海道&東日本パス」販売期間の2024年11月26日〜2025年1月4日に、JR北海道やJR東日本の主な駅や指定席券売機、取り扱いのある旅行会社などでパスを購入します。
パスを購入したら、あとは通常の切符と同じように自動改札を通って対象の電車に乗るだけ!
自動改札機のない駅は、駅員さんにパスを掲示して改札を通ります。
また無人駅を利用する場合はそのまま改札を通り抜けて、車内で運転士さんによる確認に応じるようにしましょう。
パスを紛失すると買い直すしかないので注意してね!
②「北海道&東日本パス」を使ったモデルコース
ここでは一例として、東京を出発して東日本エリアを7日間で周遊するコースを紹介します。
1日目 | 東京〜水戸〜いわき〜仙台 |
---|---|
2日目 | 仙台〜気仙沼〜盛岡 |
3日目 | 盛岡〜八戸〜青森〜秋田 |
4日目 | 秋田〜新潟 |
5日目 | 新潟〜戸狩野沢温泉〜長野〜松本 |
6日目 | 松本〜軽井沢 |
7日目 | 軽井沢〜高崎〜小山〜東京 |
東日本を反時計回りに周るコースです。移動の多い日もありますが、7日間でこれだけ多くの県や主要都市を訪れられるのは、「北海道&東日本パス」ならではの楽しみ方です。
他にも1拠点から、7日間連続で日帰り旅行を行う方法もおすすめ!
7日間と聞くと、長旅のように感じられますが、自分で自由に旅程を考えられるので充実したあっという間の旅になりそうですね。
③「北海道&東日本パス」を使って札幌から東京まで行く方法
「周遊したり、行き先を自分で考えるのはハードルが高い」「どうやって使えば良いのか迷っている」という人は、このパスを使って札幌から東京まで行ってみるのはいかがでしょうか。
1本目 | 札幌→苫小牧 |
---|---|
2本目 | 苫小牧→室蘭 |
3本目 | 東室蘭→長万部 |
4本目 | 長万部→函館 |
5本目 | 函館港→青森港(フェリーを使って本州へ) |
6本目 | 青森→八戸 |
7本目 | 八戸→盛岡 |
8本目 | 盛岡→一ノ関 |
9本目 | 一ノ関→小牛田 |
10本目 | 小牛田→仙台 |
11本目 | 仙台→白石 |
12本目 | 白石→福島 |
13本目 | 福島→郡山 |
14本目 | 郡山→新白河 |
15本目 | 新白河→黒磯 |
16本目 | 黒磯→宇都宮 |
17本目 | 宇都宮→東京 |
こうして見ると、長い道のりであることがわかります。
「北海道&東日本パス」は普通列車のみ乗り降りが自由なパスなので、本州でも少しずつ東京に向かって進む必要があります。
パスを利用するからこそできる冒険も楽しそう!
「北海道&東日本パス」に関するよくある質問
最後に「北海道&東日本パス」に関するよくある質問をまとめました。
払い戻しなど料金に関することから、販売期間や対象エリアまで、疑問や気になる点はここで解決しておきましょう。
きっぷを購入したあとの払い戻しはできる?
使用開始前であれば、有効期間開始日前、もしくは有効期間中に限り払い戻しができます。
使用開始したパスの払い戻しはできません。
青春18きっぷとどっちがお得?
青春18きっぷは連続した3・5日間で全国のJR普通列車で利用できるきっぷです。対象エリアや利用期間、値段が異なります。
旅行先や用途、利用したい期間に合わせて選ぶのが良いでしょう。
項目 | 北海道&東日本パス | 青春18きっぷ |
---|---|---|
料金 | 大人 11,330円子ども 5,660円 | 3日利用10,000円5日利用12,050円 |
利用期間 | 2024年12月10日〜2025年1月10日のうち連続した7日間 | 2024年12月10日〜2025年1月10日のうち 連続した3日・5日間 |
利用可能エリア | JR北海道JR東日本 青い森鉄道IGRいわて銀河鉄道北越急行 | 全国のJR普通列車 |
複数人での利用 | 不可 | 不可 |
自動改札機 | 可 | 可 |
日割りにすると「北海道&東日本パス」は大人1日あたり1620円とお得!
「北海道&東日本パス」の販売は冬のみ?他の季節もある?
「北海道&東日本パス」は、春・夏・冬に販売されています。
春 | 2月中旬〜4月中旬 |
---|---|
夏 | 6月中旬〜9月下旬 |
冬 | 12月初旬〜翌年1月初旬 |
ただし販売に関する詳細については、各シーズンごとに案内があります。利用できる内容や、料金が変更されることもあります。
なお、2024年冬の「北海道&東日本パス」の利用期間は2024年12月10日〜2025年1月10日です。
「北海道&東日本パス」はバスでも利用できる?
「北海道&東日本パス」ではJR東日本のBRT(バス高速輸送システム)が利用できます。
BRTはバス専用道などを走ることで路線バスよりも早く、定時で移動できるサービスです。
ただし「北海道&東日本パス」ではJRバスは利用できないので注意しましょう。
「北海道&東日本パス」の対象エリアはどこ?
「北海道・東日本パス」は、北海道・東日本が対象エリアです。以下の7路線の普通車自由席が乗り降り自由で利用できます。
- JR北海道線
- JR東日本線
- 青い森鉄道線
- いわて銀河鉄道線
- 北越急行の普通
- 快速列車
- JR東日本のBRT(バス高速輸送システム)
1枚のパスを家族や友人とシェアすることはできる?
1枚のパスを複数人で利用することはできません。
家族旅行などを検討している場合は、家族の人数分のパス購入が必要です。
北海道フリーパスとの違いは?どっちがお得?
一部期間を除いた通年のうち7日間が有効期間となる「北海道フリーパス」もあります。
価格は27,430円(子ども料金なし)で急行列車の利用や、一部特急列車に立席での利用が可能です。
ただし「北海道&東日本パス」とは異なり、首都圏や東北エリアでの発着となる電車は「北海道フリーパス」の対象外です。
料金的には「北海道&東日本パス」が断然お得ですが、利用したい期間に指定がある場合や、北海道内を急行列車で移動しながら周遊したい場合には、「北海道フリーパス」の利用も検討してみましょう。
「北海道&東日本パス」まとめ丨北海道&東日本エリアの7日間旅行にお得!
今回は「北海道&東日本パス」についてお伝えしました。
2024年12月10日〜2025年1月10日の利用期間中、連続した7日間で北海道、東日本エリアでの普通列車の乗り降りが自由というお得なきっぷです。
北海道の冬の味覚から東北各地の温泉までさまざまな魅力のあるエリアを「北海道&東日本パス」を利用して旅行を堪能してください!